単一選択問題 · #71
夫婦が子どもの教育について話し合っています。夫は「子どもの成績が下がっているのだから、課外活動を減らして学習に集中させるべきだ」と言います。妻は「子どもにはバランスの取れた成長が必要で、成績だけを見るべきではない」と反論します。すると夫は怒って「お前は子どもの成績を良くしたくないのか。それでは子どもの将来に責任を持てないではないか!」と言います。同一律の観点から見て、夫の発言にはどのような問題があるでしょうか?
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解答:A
- A夫は「課外活動を減らすことに反対する」という意見を「子どもの成績を良くしたくない」と言い換え、さらに「将来に責任を持たない」と同一視している✓ その通りです。妻が反対しているのは「成績だけを見る」ことであり、それは彼女が子どもの成績向上を望んでいないことや、将来に責任を持たないことを意味するわけではありません。夫は概念をすり替え、妻の立場を極端なものに変えてしまい、本来の議論から逃げています。
- B夫の発言は同一律に反していない。「成績を良くしたくない」と「将来に責任を持たない」は意味が近いからだ✗ 誤りです。「成績を良くしたくない」と「将来に責任を持たない」は同じ概念ではありません。前者は成績への態度を指し、後者は全体的な将来への責任感を指しており、範囲が明らかに異なります。夫は元の意見の相違をより重大な道徳的判断に置き換えており、まさに概念のすり替えです。
- C夫は矛盾律に違反している。彼の発言は妻の見解と同一の条件で完全に対立しているからだ✗ 誤りです。矛盾律は「一つの判断とその否定が同時に成立することはできない」というものです。夫の発言と妻の見解は同一の命題の肯定と否定ではなく、夫は新しい主張を提示しているため、矛盾律の問題には該当しません。
- D夫は人身攻撃の誤謬を用いて、妻の人格を非難することで彼女の見解を否定している✗ 誤りです。夫は「成績を良くしたくないなら将来に責任を持たない」と言っており、これは相手の見解を極端に解釈して否定するもので、概念のすり替えに該当します。妻の人格や経歴、動機を直接攻撃しているわけではありません。
解説:妻は明確に「成績だけを見るべきではない」と述べており、これは「子どもの成績向上を望んでいない」という意味ではありません。夫は妻の教育方法への異議を「成績を良くしたくない」と言い換え、さらに「将来に責任を持たない」と同一視しています。これは連続的な概念のすり替えであり、同一律に違反します。適切な対応は、まず妻の実際の主張を確認し、その上で統一された概念のもとで教育目標について議論することです。