単一選択問題 · #392
四半期の総括会議で、営業部長が次のように述べた。「経験上、顧客が非常に満足していれば契約を更新する。既存顧客の王社長は今年も3年間の契約を更新した。つまり、王社長は我々のサービスに非常に満足しているということだ。」この発言に対する評価として最も適切なものはどれか?
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解答:B
- A推論は妥当である。「満足していれば更新する」が成り立つ以上、王社長が更新したのだから、非常に満足していると結論できる。✗ 誤り。これは「後件肯定」の誤った推論である。「満足→更新」と「更新した」から「満足」を導いており、満足を更新の唯一の原因とみなしている。
- B推論は妥当でない。更新は乗り換えコストの高さ、代替供給業者の不在、契約上の制約などによる可能性もあり、満足と逆方向に断定することはできない。✓ 正しい。更新という結果を生じ得る他の原因が存在することを正しく指摘しており、したがって「更新」という結果から「満足」という原因を逆算するのは無効な推論、すなわち後件肯定の誤りである。
- C推論は妥当である。既存顧客が3年連続で更新していることは、それ自体が顧客満足を示す業界標準の証拠である。✗ 誤り。依然として後件肯定であり、単に「業界慣行」を逆方向の推論の根拠にしているだけである。慣行は論理の代わりにはならず、複数の原因が同じ更新結果を生じ得る。
- D受け入れ可能である。王社長はおそらく満足しているから更新したのであり、この発言に問題はない。✗ 誤り。「結論がたまたま真実である可能性がある」ことを「推論が妥当である」ことと混同している。王社長が実際に満足していたとしても、「更新」という事実から「満足」を有効に導き出すことはできない。
解説:「顧客が非常に満足している→契約を更新する」は十分条件の文である。部長は「更新した」という事実から「非常に満足している」を逆算しており、これは後件肯定という無効な推論に該当する。乗り換えコストが高すぎる、当面の代替供給業者がいない、契約上の制約がある、といった理由でも同じ更新結果が生じ得る。確認のための心得として、「結果がすでに起きたのだから、必ずこの原因のはずだ」という主張を聞いたら、すぐに「同じ結果を生じ得る他の原因はないか」と問いかけること。もしあれば、逆方向の断定はできない。