複数選択問題(全て選択して初めて正解) · #313
ある会社が顧客管理システムの導入を検討しています。部門責任者は「業界のトップ企業が皆このシステムを使っており、著名な専門家も推薦しているので、当然我々も導入すべきだ」と述べています。これに対する評価として、最も適切なものは次のうちどれか。
解答と解説を見る
解答:AC
- A「トップ企業が皆使っている」ことは、そのシステムが一定の流行度を持つことを示すだけで、自社の業務プロセスや規模、コストに必ず適合するとは限らない。✓ 正しい。多数への訴えは流行を示すだけで、適合性を証明するものではない。自社の具体的な条件に基づく評価が必要である。
- B著名な専門家が推薦している以上、そのシステムは厳格な検証を経ているので、追加の評価なしに採用して問題ない。✗ 誤り。これは権威への訴えの典型例であり、専門家の意見を結論の根拠として終わらせている。専門家の関連性や利益相反の有無を確認し、他の証拠も考慮すべきである。
- Cトップ企業の利用実績や専門家の意見が真実であっても、自社の状況における実際のコスト、人材の能力、移行リスクをさらに検討する必要がある。✓ 正しい。権威や多数の意見は証拠の一つに過ぎず、最終的な意思決定には具体的な適合性、コスト、結果を考慮する必要がある。
- Dトップ企業は規模が大きく管理水準も高いので、彼らの選択は必然的に正しく、我々はそれに倣えばよい。✗ 誤り。これは「トップ企業」という立場を証拠の代わりに使い、彼らが間違えないと決めつけている。実際には、企業全体の実力が強いからといって、特定の調達決定が他社に必ず適合するとは限らない。
解説:責任者は多数への訴え(トップ企業が皆使っている)と権威への訴え(著名な専門家の推薦)を用いて説得している。これらの主張は信頼性を高めるだけで、そのシステムが自社に適合することを自動的に証明するものではない。正しいアプローチは、これらを証拠の一つとして扱い、適合性、コスト、人材能力などの具体的な根拠をさらに追求することである。