単一選択問題 · #299
妻が「最近、仕事ばかりで家庭を顧みていないんじゃない?」と言ったところ、夫は「つまり、俺の稼ぎが少ないと言いたいんだろう?」と返した。この夫の応答に対する評価として最も適切なものはどれか。
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解答:B
- A夫は妻の本当の動機を指摘しており、その疑問には妥当性がある。✗ 誤り。たとえ夫が妻の動機を正しく推測していたとしても、動機は「仕事ばかりで家庭を顧みていない」という具体的な行動の証拠についての議論の代わりにはならない。また、「稼ぎが少ないと思っている」のは夫の推測であり、証拠ではない。
- B夫は動機への訴えを用いて、妻が提起した具体的な行動の問題を回避している。✓ 正しい。夫は自分が仕事ばかりで家庭を顧みていないかどうか、家族と過ごす時間の配分について正面から答えず、妻の疑問を「金が少ないと思っているからだ」と決めつけており、これは動機への訴えによる回避である。
- C妻が夫に対して人格攻撃をしており、夫の反論は妥当である。✗ 誤り。妻は具体的な行動(仕事と家庭への関心のバランス)について疑問を呈しているのであって、夫の人格に対する根拠のない攻撃ではない。むしろ夫の応答こそが話題をそらしている。
- D妻は自分がお金のせいで言っているのではないことを先に証明すべきである。✗ 誤り。これは「動機が疑わしければ意見も誤りである」という誤解に基づく。たとえ妻が本当に収入が少ないと思っていたとしても、彼女が指摘した家族との時間の問題は実際に存在し得る。
解説:夫は妻の具体的な疑問を「稼ぎが少ないと思っている」という動機の推測にすり替えており、これは動機への訴えに該当する。たとえ動機が彼の推測どおりだったとしても、妻が指摘した家族との時間に関する問題が成立しないことの証明にはならない。意見とその提示者を区別することが、この問題の核心である。