インセンティブの逆効果(コブラ効果)
インセンティブの逆効果(コブラ効果)とは何か
ルールがインセンティブを変え、インセンティブが行動を変え、その行動が逆にルールの本来の意図を損なう現象を指す。管理において、制度外のボーナスは短期的には感謝を生むが、長期的には従業員を業績向上ではなく上司への迎合に向かわせ、原則を持つ人材は去り、制度は機能不全に陥る。独断的な決定は短期的には迅速だが、長期的には従業員が本音を言わなくなり、悪い知らせが隠蔽され、企業は知恵の対価を払いながら手足だけを使うことになる。より良い方法は、議論する権利と決定する権利を分離することである。
インセンティブの逆効果(コブラ効果)のよくある間違いと方法
政策面では、価格上限は名目上の住宅価格を下げるが、開発業者の投資が減り、供給が減り、需要が増えて、不足と隠れたコストが生じ、規制対象外の物件価格が上昇し、長期的には期待を押し上げる。高福祉は労働と福祉の所得格差を縮め、労働能力のある一部の人が働くのを減らし、税基盤が縮小して制度が持続不可能になる。厳格な解雇制限は現職者を守るが、企業は正規雇用を減らし、臨時契約や外部委託に切り替え、若者の機会を減らす。企業がコストを負担する育児休暇の延長は、企業が潜在的な出産コストの高い女性の採用を減らし、女性の就職がかえって難しくなる。福祉のコストを誰が負担するかによって、誰が反応するかが決まる。協力においては、多くを得て少なく払おうとすると、相手は警戒し、投資を減らしたり協力を打ち切ったりして、将来の機会と信用を失う。親密な関係でも、長期的に一方的に受け取るだけでは、相手は失望し投資を減らす。多段階の論理は無条件の譲歩を要求するのではなく、双方が協力を続ける動機を持つことを求める。
インセンティブの逆効果(コブラ効果)の練習問題の出題内容
管理措置や政策について、コストを負担する側の反応を推論させる。『意図は良いがインセンティブがずれている』案を特定させる。どの結果が二次的・三次的効果かを判断させる。逆効果を回避できる代替設計を選ばせる。