複数選択問題(全て選択して初めて正解) · #110
周会で、李さんが「華東地区の顧客を調査したところ、彼らはアフターサービスをより重視していることが分かりました。だから全国の顧客もアフターサービスを重視しており、すぐに宣伝の重点をアフターサービスに変更すべきです」と述べた。これに対し、営業部の張さんは「華東地区のデータはアンケート50件だけで、しかも大手顧客3社からのものに過ぎない。このように一般化するのは適切ではない」と反論した。以下の記述のうち、正しいものはどれか?
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解答:AC
- A李さんの発言は帰納推理を用いており、結論は蓋然的であり、必然的ではない✓ 正しい。李さんは華東地区の具体的なデータから全国の顧客へ一般化しており、これは帰納である。帰納の結論は可能性を示すだけで、必然性を保証するものではない。
- B李さんの発言は演繹推理を用いている。データは事実であり、事実から導かれた結論は必然的に成立する✗ 誤り。これは帰納と演繹を混同している。限られた標本から全体へ一般化するのは帰納であり、事実の前提があっても結論の必然性は保証されない。
- C張さんが標本数の少なさと大手顧客への偏りを指摘したのは、帰納の結論が成立しない可能性を問題視し、前提の信頼性を検証したものである✓ 正しい。標本が十分か、代表性があるかは、帰納的結論の信頼性に直接影響する。
- D張さんは類比を用いて反論すべきであり、他社の失敗事例を引用して李さんの誤りを証明するべきである✗ 誤り。類比は示唆を与えるに過ぎず、単独で否定的な証明にはならない。帰納への反論には、標本の偏りや反例を示す証拠が必要である。
解説:李さんは「華東地区の顧客はアフターサービスを重視する」という事実から「全国の顧客もアフターサービスを重視する」と直接導いており、これは標本から全体への帰納推理であり、結論は蓋然的である。張さんが標本が50件のみで大手顧客3社からのデータだと指摘したのは、標本の数と代表性への疑問であり、これにより帰納的結論の信頼性が弱められる。「データは事実であり、事実から導かれた結論は必然的に成立する」という考えは、事実の前提を演繹の必然性と同一視し、帰納と演繹を混同している。「他社の失敗事例を引用して反論する」という主張は、類比が単独で帰納的結論を否定できるという誤解に基づいている。