単一選択問題 · #42
従業員が週に1日の在宅勤務を提案したところ、上司が「一度認めたら、皆が今後オフィスに来なくなり、会社は遅かれ早かれ統制が効かなくなる」と述べました。従業員は根拠を持って応答しつつ、レッテル貼りと見なされないようにしたいと考えています。以下の対応のうち、最も適切なものはどれか?
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解答:B
- Aそれは滑り坂の誤謬です。これ以上議論しません。✗ 誤り。相手の推論にレッテルを貼ることは議論を完了させることにはならず、連鎖のどこが断絶しているのか、どの証拠が不足しているのかを具体的に指摘する必要があります。そうしなければ自分も問題を回避していることになります。
- B在宅勤務が必ず統制不能に至るという証拠はありません。まず3か月の試験導入を提案し、明確な評価指標と出社要件を定め、データで評価しましょう。✓ 正解。相手に必然性の証拠が欠けていることを指摘しつつ、最悪の結果を防ぐ実行可能なルールを提案し、議論を「恐ろしい結末」から具体的な条件と確率へと引き戻しています。
- C他の会社は在宅勤務を認めているので、当社も認めるべきです。✗ 誤り。これは「多数への訴え」または「流行への訴え」であり、他社の事例は自社で可能であることを証明せず、在宅勤務が統制不能につながるかどうかにも応答していません。
- D上司は私たちを信頼していないのですね。✗ 誤り。これは上司の動機を推測するもので、動機への訴えや人身攻撃に該当し、「統制不能」という因果の連鎖が成立するかどうかには答えていません。
解説:上司の推論は滑り坂です。「在宅勤務を認める」ことから「誰もオフィスに来ない」そして「会社の統制不能」へと飛躍しており、その間には証拠と仕組みが欠けています。レッテルを貼るだけでは不十分で、証拠の欠如を指摘し、リスクを遮断するルール(試験導入、評価指標、出社要件)を提示することで、この推論を効果的に検証し修正できます。