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知識ポイント › 循環論法

循環論法

循環論法とは何か

「彼は絶対に嘘をつきません。自分で『嘘はつかない』と言っているからです」。一見すると根拠を挙げているようですが、同じところをぐるぐる回っているだけです。「彼が信用できる」という話を、「本人が信用できると言っている」と言い換えただけで、相手が納得できる新しい材料は何一つ出てきていません。誰かを説得するために理由を添えるはずなのに、その理由自体が「結論が正しい」と信じていなければ成り立たなかったり、結論を別の言葉で言い直しただけだったりするなら、何も証明できていません。これを循環論法と呼びます。

循環論法のよくある間違いと方法

LINEの家族グループで「この健康系ユーチューバーの言っていることは絶対に正しいよ。嘘をつく人じゃないから」と送られてくることがあります。「どうしてそう言えるの?」と返すと、「本人が動画でそう言ってたもん」と返ってくるような場面です。発信者の信憑性を、発信者本人の言葉で保証しようとしています。職場の企画会議でも、「この案で行きましょう。これが一番優れていますから」と主張する人がいます。どこが優れているのか尋ねると、「他の案より良いからです」としか答えません。ただ表現を変えて同じことを繰り返しているだけです。子どもが「なんで9時に寝なきゃいけないの?」と聞き、親が「9時に寝るルールだから」と返し、さらに「なんでそんなルールなの?」と聞かれて「9時には寝るものだから」と答えるやり取りも同じです。どれも、結論そのものや、結論を前提にしなければ成り立たない話を、そのまま理由にしてしまっています。

循環論法の練習問題の出題内容

理由と結論が実質的に同じではないかを見抜き、結論を先に信じなければ成り立たない理由を特定し、本当に新しい根拠を示している説明と、同じ場所を回っているだけの説明を区別します。一度の短いやり取りで終わる循環だけでなく、何度も問い返した末に結論へ戻ってくる長い循環も判定します。問題文は、家庭での会話、職場の打ち合わせ、日常の買い物などを題材にすることが多いです。